metropolitana

地下鉄から人生を豊かにするフリーペーパー

地下鉄『東京メトロ』の各駅で配布されたフリーペーパー。創刊の2003年1月号から2007年3月号まで(計54冊/1000万部〜)の編集制作に関わりました。

『metropolitana(メトロポリターナ)』は、東京の営団地下鉄が『東京メトロ』へと民営化するにあたり、利用者への新たなサービス事業として地下鉄の専用ラックで無料配布された「メトロマガジン」です。創刊された2003年は、スマホやSNSが登場する前の、まさに「フリーペーパー・ブーム」が始まろうとしていた時期で、メトロポリターナは主に通勤女性を読者層に、毎号20万部を発行していました。

広告収入のみがビジネスモデルとなる「フリーペーパー」は、そのメディアの特性上、クーポンやタイアップ記事ばかりとなり、一般誌に比べて「安かろう、悪かろう」のイメージがあった中、「特集主義」を編集コンセプトに据えて、「捨てさせない一冊」を目指すことで媒体価値の向上を試みました。

デザインも、店頭で購入する雑誌と異なり、通勤途中の時間がない中での視認性を考慮して、毎号の表紙には写真を一切使用せず、色は「赤」に統一して、コピーとモノグラムのみで変化をつけていきました。

媒体コンセプトは「もう一歩、私になる」。主な特集記事に『映画の旅路へ、さあいこう』『聖なる風吹く刺繍物語』『オリンピアの詩 青空へ届け』『ありがとう、果てなく美しい人生』などがあります。

すべての号の表紙を一覧にしたポスターはこちら

CREDIT

クライアント:株式会社産経新聞社
編集制作:アソボット
デザイン:文京図案室

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